こんにちは。
ボリビアのラパスからペルーのリマまでボリビアホップ・ペルーホップに乗って旅したので、今回の記事では「お得なのか?について」を、実際に利用してみた感想とともに紹介したいと思います。
ボリビアホップ・ペルーホップって何?という人はこちらの記事を参照にしてください。
1ソル=33.4円
1ボリビアーノ=15.6円
こちらの緑のバスがボリビアホップ
赤色のバスがペルーホップ
お得なのか?
ボリビア・ペルーホップの料金自体がお得なのか?と各種割引や無料ツアーについてです。
①料金について ×
まずボリビア・ペルーホップについてですが、料金は日によっては変わりません。
どこを経由するかなど。距離によって変わります。
私はラパス(La Paz)からリマ(Lima)までの一番距離が長いものを購入しました。
ルート
価格
そこで単純にボリビア・ペルーホップを利用した場合とその他の最安値のバスを利用した場合で料金を比較してみました。
(2018/4/14調べ)
各行程を自力で購入した方が安いです。
これは乗車3日前設定で調べたので、前日に予約した場合は多少料金が高くなったり、繁忙期でバスの値段が上がる可能性もありますが、たとえ全行程で20%上がったとしても160ドル程度です。なのでボリビア・ペルーホップの方が料金が安くなることはないと思われます。
ペルー国内のみの長距離バージョンについても比較してみました。
ルート
価格
ペルーホップは料金だけ見るとやっぱり割高ですね(^^;)
②各種割引について ○
ボリビア・ペルーホップでは各地のツアー、ホステル・ホテルなどのアコモデーション、ローカルレストランが割引になると謳っています。
各地のツアー △
実際に私が参加した現地ツアーのホップ価格と現地で申し込んだ場合の旅行会社価格を比較した表になります。
アレキパのコルカキャニオントレッキングについては、現地価格を調べずに予約・参加したので、現地の旅行会社の価格がありません。すみません。
調べてないので不確かですが、マチュピチュで一緒だったドイツ人の子が「コルカキャニオンのツアーはホップ価格が一番安かった」と言っていました。それが本当だとすれば、コルカキャニオンのツアーのみがペルーホップが最安値で、他のツアーはすべて割高だということになります。
そのためツアー割の料金的メリットは特になし。
アコモデーション ○
ホップ価格で通常の10〜50%割で宿泊することができます。(宿泊施設によって割引率は異なります)
これはお得ですね。
ただ貧乏バックパッカーにはもっと安い宿泊施設があったり、同じ施設でもBooking.comでセールをしていてHop価格と変わらない価格だったりとめっちゃお得!!と感じることはあまりありませんでした。時期によって(繁忙期)はBooking.comなどで安くならないと思うのですごくお得に感じるかもしれません。
ローカルレストラン ○
ボリビア・ペルーホップではローカルレストランで20%の割引を受けることができます。
私の場合、一度だけ割引が効くレストランで食事をしたのですが、Oferta!(セール)と書かれている割引不可のセットを注文たため、割引の恩恵を受けることはありませんでした。
18ソル(約600円)のパスタセット
③無料ツアー ○
ペルーホップにはいくつか無料のツアーがあります(ペルー側のみ)
●ナスカの地上絵展望台
3ソルかかる展望台に無料で登ることができます。
展望台自体が小さいので、滞在時間は5分ほどですが「手」や「木」がよく見えます。
ただし無料かどうかはわかりませんが、他のバス会社も停車していました。
●イカのピスコツアー
ワカチナ滞在時にイカのワイナリーでピスコ(ブドウの蒸留酒)のワイナリー&テイスティングツアー参加するものです。
ただし、これについてはもとも無料のワイナリーツアーにバスで連れて行ってくれるというものになるので、往復の交通費が浮くくらいだと思います。多分30ソルくらい。
●パラカス自然保護区
パラカス滞在時に最中できます。展望台から地形を楽しむ感じのツアーです。
宿泊したホステルで予約するととS./20でした。
ただし、私たちが参加したのは1時間半、でもホステルのツアーは4時間なので別物っぽいです。
●シークレット スレーヴ トンネル
リマ→パラカス間の途中の街San Joseに立ち寄って17〜18世紀のペルーの黒人奴隷について紹介してくれます。
地下のスレーヴトンネルは本当に狭かったです。
南米にも黒人奴隷がいたこと、どんな生活をしていたのかなどを知るのによいと思います。
ペルーホップのページには通常料金が35s./と掲載されているのでこれはちょっとお得なのかもしれません。
便利さ
料金が高い分、サービスに優れいてると思います。
①車内はすべて英語・スペイン語の2ヶ国語 ○
英語が堪能なボリビア人・ペルー人添乗ガイドが英語ベースで対応してくれます。今まで乗った南米の他のバスはわからないことがあれば、添乗員または運転手に拙いスペイン語で聞いたりしていたので、英語で対応してもらえるというのはすごい楽でした。
②宿・ツアーを車内で手配してくれる ○
乗車しているバスの到着地の宿とツアーの予約を添乗ガイドがしてくれます。
長期で旅していると宿の予約もツアーの予約も面倒になってくることありませんか?私は毎回面倒くさいですw
なので、ネットでレビューを読まずともそこそこの宿を予約してくれたり、外を出歩かずともツアーを予約してくれるというのは最安値ではありませんが、時間と労力を最低限に抑えて取りこぼしなく旅できます。
乗車後、添乗員ガイドが一人一人に次の行き先と宿泊先を聞いてくれます。
③ピックアップ・ドロップオフ ○
基本的に宿の前まで送迎してくれます。
重い荷物を持って歩かなくても良いのはやっぱり楽!!
ボリビア・ペルーホップのバスまたは写真のようなバンで送迎してくれます。
基本的に、というのは例外もあるからです。
<例外>
1. クスコ
ドロップオフ時はバスターミナルからタクシーで宿まで送ってくれます。が、ピックアップはありません。クスコは大きいし道狭いししょうがないとは思うのですが、ちょっと残念。タクシー代はクスコ内だと5ソル(160円)程度で安いんですけど。
2. ナスカ
mom’s cafeというカフェの前でドロップオフ・ジャンプオンです。
たまたま宿がバスターミナルまで送迎付きで送迎してもらえたのですが、時間帯によっては宿の主人(運転手)が不在でその場合は自分でタクシー代(8ソル)を払う必要があります。
バスの乗車日変更が可能 ○
ボリビア・ペルーホップではバスの乗車日の変更がオンラインで自由にできます。(出発の12時間前まで) ただし、繁忙期はバスが満員で変更できない、ということも考えられるので要注意です。
バスの本数 △
基本的にどの区間も1日に1本です。しかし、私の今回の乗車区間の中でクスコ→アレキパ間、アレキパ→ナスカ間は週に5日でした。そのためあと1泊したいな、と思ってもそれが1泊でなく2泊することになってしまったり…、ということもあるので、時間がない人は注意です。
快適さ
バス乗車時の快適さについてです。
①座席 ○
バスはセミカマで、アルゼンチン・チリで乗っていた通常席よりもクッション性の高い席で快適でした。
座席もしっかり倒せますし、厚手のブランケットもあります。
またほとんどのバスでUSBチャージャーもありました。
しかし!!ペルーではクルス デル スルという会社のバスが超快適だと聞いたので、そこまで「良い!!!」とは言えないかもしれません。近日クルス デル スルに乗る予定なので、乗車後比較したいと思います。
また、ペルーホップのバスはたまに2階建でのことがあり、その場合1階席は3列シートで快適そうでした。ただ行き先で1階と2階が分かれていて(例 コパカバーナ発のバスで「プーノに行く人は2階、クスコに行く人は1階」のように)、私は1度も1階に着席することはなかったのですが座ってみたかった。
また座席は自由席なので、もし空いていれば2階席の1番前がオススメです。
(座席倒してくる前の人がいないし、景色がよいので)
②清潔さ ○
日本人には重要な清潔さについて。
バス車内 ○
車内は基本的には清潔で、ゴミ袋が2〜3列ごとに座席の取っ手に取り付けられているのでゴミを捨てることができます。
「基本的に」と言ったのは「これから出発する」というバスはすごく綺麗なのですが、どこかからか来たバスにそのまま乗る場合は床にお菓子の袋やチラシが散乱してたり、食べかすが座席にあったりと日本人感覚だと「どうやったらこんなに汚くなるんだ」と不思議になる状態のこともありました。
トイレ ○
きれいだったんですけど、長距離になると最後の方は汚くなりますね。
これも日本人からするとどうやったらこんなに飛び散るの?と不思議になるくらい。
清潔さとはまた違う話ですが、浄化システムの都合で、ボリビアホップ・ペルーホップではう○こ禁止です。
#ボリビアホップ #ペルー ホップ の難点 No.2禁止(車内のトイレで大便禁止)
朝5時過ぎ発のバスでこれってそこそこキツくない?
そもそもお腹弱い人とか大変だと思う😅#南米 #旅メモ pic.twitter.com/cuQ4DdGpdX
— なんちゃってベジリケジョ@ペルー (@rikejo_84) 2018年4月12日
安全性
安全面については運転についてとセキュリティ面についてです。
①運転 ○
長時間運転の場合、ドライバーは2人でさらに24時間どこを走っているかをトラッキングしてるそうです。
だからかどうかわかりませんが、特に危ないと感じることは特にありませんでした。
②セキュリティ ?
特に乗車時にパスポートの提示を求められることはありませんが、購入時にパスポートの提示が必要かつ、乗車後名前の点呼があります。ガイドが結構名前を覚えていたりするので(私が数少ないアジア人だからかもだけど)変なことはし難い環境なのではないでしょうか。
その他
その他、食事とお土産について
食事 ×
多くの長距離バスだと車内で軽食・食事が配布されますが、ボリビア・ペルーホップでは基本的にありません。早朝出発だったアレキパでは水とお菓子が配布されましたが、それ以外ではラパスから乗車した時に500mlの水も支給されただけでした。
アレキパ出発時に配布された朝ごはん(?)のクラッカー、ジュース、シリアルバー
どこで何が支給されるのかは事前に知りたかったなーって思います。
ペルーホップTシャツ ○
リマに到着後、ペルーホップのオフィスに行ったら記念Tシャツがもらえました。
#ペルーホップ でリマに着いた後、ミラフローレスにあるオフィスに行くとTシャツが貰えます。
表の絵柄2種類
サイズは3種類
色は赤 青 黒の3種類
丸首かVネック意外と選択肢が多くてびっくり#南米 #旅メモ #ペルー pic.twitter.com/q9Q8gesGY3
— なんちゃってベジリケジョ@ペルー (@rikejo_84) 2018年4月19日
絵柄はペルーホップのロゴまたはアルパカの2種類で私はアルパカの黒のVネックをチョイス。ペルー感あるのでちょっと嬉しかったです。
まとめ
●料金は安くない
●割引ツアーはもあまり安くないので、現地で自分で探した方が低価格
●宿泊割は場所・宿によってはお得!! でもバックパッカー向けの値段ではないことも多々ある
●提携レストラン割は20%引きでお得。(けどもちろんメルカドの方が安い)
●快適さはまぁまぁだが、トイレはNo.2(う○こ)禁止
ボリビア・ペルーホップはどんな人に向いているか?
リケジョの答え
・パッケージツアーは嫌だけど、全部自分で調べて予約するのはちょっと面倒だと思う人
(経路・宿・ツアー全てにおいて選択肢がある中から選びたい人)
・そのためであれば最安値でなくてもOKな人
・スペンイン語で旅するのに不安がある人
逆に向いていない人
・最安値で旅したい人
・お腹が弱い人
以上、実際に2週間以上かけてラパスからリマまでボリビア・ペルーホップで移動した私の私的意見満載のお得検証についてでした。
また近いうちにボリビア・ペルーホップについての他の記事も書きたいと思います。
では!!